まだまだ緊張を強いられる毎日ですが、世界中で同時期に同じ問題を人々が抱えているというのは、思えばそうそうあることではありません。海外のニュースの内容を見ながら、直接自分の生活や自分の住む社会について考える機会が増えました。
日本の報道でも東京の商業施設閉鎖要請に伴い、ネットカフェで過ごす家を持たない人々の窮状と東京都の救済策について先日報じられていましたが、CNNやBBCでもホームレスや立場の弱い人たちについて、非常に危機感を持って積極的に伝えています。WHOの記者会見でも手洗いさえままならない、清潔な水がない国々における対応策に触れていました。
今日はBBCのキャスター、エミリー・メイトリス氏の言葉を動画で紹介します。ネットでも話題になっているので、ご覧になった方もおられるかもしれません。社会に厳然と存在している不平等を真正面から捉え、この混沌とした状況の中で持つべき視点を明確に伝えています。英国国民を鼓舞し、団結を呼びかける政府の言い回しの欺瞞を鋭く指摘し、埋もれてしまいがちな人々の声を代弁するその姿勢から、公共放送機関は誰のために何を伝えるべきかという信念とプロフェッショナリズムを感じます。字幕付きの短い動画ですがぜひご覧になってください。