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新型コロナウイルスと英語

一月末から続いている新型コロナウイルスですが、とうとうパンデミックになってしまいました。この間、情報を集める中、海外の情報と日本国内の報道の内容との乖離、温度差に気づくこともしばしば。報道内容は批評的に見る必要があると意識しているつもりではいましたが、これほどまで乖離があるとはと思いませんでした。また同時に、日々医学研究が進み、Covid19についての科学的知見がものすごいスピードで蓄積されて行く様子は驚嘆に値するものです。研究者の仕事、科学的手法やデータ、専門知識の重要性を改めて実感する日々です。

 

最近はユーロニュースや、チャネルニュースアジアアルジャジーラなどがYouTubeで英語のlive放送をしており、英語が少しわかればいろいろな国の状況を見聞きすることができます。いずれも日本の報道とは様相が違い驚きます。生の声を聞くことで、活字にしてしまうと失われてしまう、話者の焦りやジレンマ、言外にほのめかしている本音などを感じることができます。BBCCNNは日本語のサイトで情報発信もしていますし、Huluアマゾンプライムビデオ(追加料金が必要)では時間帯によっては同時通訳付きで視聴することができます。

 

今朝方ユーロニュースで生放送していたWHOの記者会見では、質疑応答の部分に見応えがありました。

 

各国の記者が、医療物資の世界でのサプライチェーンの逼迫度合いはどうか、アフリカ大陸などの脆弱な諸国への支援体制はどうか、イタリアでの現状などについて聞いていきます。WHOの代表者3人が、淀みなくわかる範囲での答えをしていきます。

 

終盤、共同通信の日本の記者の質問がありました。IOCに対してオリンピック開催についてどのようなアドバイスをしたのか。その次はアメリカ、ファイナンシャルタイムズの記者、トランプ大統領が本当に素晴らしいリーダーシップを発揮していると思うのか、本当にイースター(今年は4月12日)には収束して教会が満杯になるのか、と。

 

とたんに、歯切れが悪くなるWHOの代表。注意深く核心を避けた一般論の回答でお茶を濁しました。

 

WHOは各国に対策の推奨をし、アドバイスと支援をする立場であり、主権国に対して突っ込んだ指示などは出すことができない建てつけになっています。一方、脆弱な国々への支援には先進国からの資金援助が欠かせません。この文脈において、各国の首長の取り組み方やオリンピック開催について、具体的に何かをいうことがいかに難しいかというのは想像にかたくありません。

 

そういった国際機関の置かれている政治的ジレンマが見て取れる一幕でした。

 

ぜひ、いろんなニュースソースで、各国がどのような対応をしているのか比較して見て欲しいと思います。それぞれの国で、政治がどのような姿勢で人々の命や経済活動、文化活動を守ろうとしているのか、どういった策が実施可能なのかを見て、日本国内の医療の現場で働く方々、脆弱な立場にいる方達への支援のあり方を考える必要があります。弱い立場にある方達の声はメディアで大きく聞こえてくることはありません。だからこそ、国のリーダーはきちんと彼らを守る姿勢を打ち出すべきだと考えます。

 

ニュージーランドでは、すでに現金の給付が始まったとか。オーストラリアでも、近々支援金が振り込まれるとのことです。人口が少ないアイスランドでは国民全員の検査を行うとしており、これが出れば、Covid19の大変有益な疫学データとなり公衆衛生対策に生かされることになるでしょう。このスピード感で動ける国がたくさんある、ということを目撃することに意味があると思います。

 

どういった理念で、何を大切にして、誰を救おうとしているのか。情報の透明性はあるのか、税金は公正に使われているのか。大変な時期ではありますが、ここで様々なものを見て、知ることで、仕方ないという諦念を乗り越え、次の世代の為にも今後より良い選択をしていければと考えます。

 

各国首脳や国際機関のリーダーが出したメッセージなども、字幕や翻訳付きのものが上がっていますので、リンクをつけておきます。危機の最中にあって、リーダーが人々にどのように寄り添い、語りかけているのかを知ることができます。

 

ドイツ メルケル首相 スピーチ 日本語訳

シンガポール リー首相 スピーチ 日本語訳 英語スピーチと日本語訳は別々のリンクが貼ってあります。

ボリスジョンソン 英国首相 スピーチ 字幕付き

 

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