少し前のニュースになりますが、百舌鳥古市古墳群がUNESCO世界遺産に登録されました。今年はアイアンサイド小学校からの来日もありますので、ぜひ話題にしてみてほしいと思います。
古墳はtumulus とか、mounded tombと言います。古墳群はtumulus clusterと英字新聞では訳していましたが、ユネスコのウェブサイトではKofun groupとなっていました。
世界三大墳墓( the three largest mounded tombs in the world) の一つで、後の二つはエジプトのクフ王のギザのピラミッド(the Great Pyramid of Giza in Egypt、そして秦の始皇帝稜(the Mausoleum of the first Qin Emperor of China)です。
時代的にはこの三大墳墓の中で一番新しく、古墳群の古墳は3世紀から6世紀ごろに作られたもの、秦の始皇帝稜は2200年前、ギザのクフ王のピラミッドは正確にはわからないものの、4500年ほど前のものと言われているそうです。
私たちに馴染みの深い仁徳天皇陵は前方後円墳ですが、これは Key-hole shaped tombと言ったりします。いわゆる鍵穴型の古墳、ということでよく意味が伝わる言い方ですね。
天皇陵と指定されている古墳は宮内庁の管理となっており、ほとんどが調査発掘も許可されていません。最新の専門家の調査では仁徳天皇陵に埋葬されているのは仁徳天皇ではないという見解になっているため、宮内庁の指定とは齟齬があり、場所名を使った大仙古墳という名称も使われるようになったのだそうです。
世界に誇る重要な遺跡の調査は人類やアジア史を紐解く一歩になります。今後は調査が進めばいいなと思います。
堺市では今回の世界遺産登録を機に、古墳を上から見ることができるよう気球を飛ばす計画もあるようです。実現したらぜひ乗ってみたいなと思います。
以下、このニュースを伝えるThe Japan Timesの英文記事、ユネスコのウェブサイトでの解説(英文)、世界三大墳墓の大きさ比較のウェブサイトのリンクをつけておきますので参考にしていただき、来日するアイアンサイドのお友達にも教えてあげてください。